エジプト〜カイロ編 15【マスタークラスの子供たち~未来への希望を 2】
さて13人の子供たち全て聴いてそれぞれに短いコメントを与えながらレッスンをして随分時間をかけたつもりでしたが、終わってみると2時間はたっていなくて(びっくり!)でも子供たちは大満足の笑顔を浮かべてくれていました。
このコンセルヴァトワールで音楽を学ぶ子供たちはやはり恵まれた家庭から来ている事実は否めません。
キリスト教徒の方が多い状況も。。
女の子たちは誰一人ヴェールを付けていませんでしたし、男女ともラフな服装をし、だひたすら楽器が弾けることを喜んでいるようでした。
この学校のレヴェルの高さも、エジプトがかつて共産圏との深い交流を持っていて旧ソビエト連邦からの優秀な音楽教師を招聘していた、という過去の名残なのでしょう。
《音楽》というものがこれ程子供たちの心を高揚させているか、命の喜びに繋がっているか、これらの子供たちが育っている事こそ、苦しい現状を抱えるこの国、いやこの国のみに限定するのではなく、世界の未来へ残せる大いなる遺産、希望なのではないでしょうか。
あの子供たちの瞳の耀きをいつまでも覚えていたい、又いつまでも輝かせていられるような教師でいたい、先に歩いて行く者としての心の修行を続け精進したいと願っております。
2021年が世界にとって少しでも良くなることを祈りつつ、「エジプト〜カイロ編」の筆を置きます。
川口エリサ
エジプト 番外写真
1. 水煙草を試す私
2. ピラミッド前にて
3. スフィンクス前にて
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