エジプト〜カイロ編 1【現代エジプトとは】
エジプトはコンゴ、チュニジアに続く3つ目のアフリカ圏訪問国でした。
ここではベルギー大使館の招きと、大使館勤めの友人がいるという事で、ホテル暮らしではなく友人の家に住まわせて頂き、単にツーリストの立場ではない生活体験や物の見方が出来た事はとても有り難かったと思います。
そしてこれからお話する事はあくまでも私個人の意見であり、批判でもなく、ただ感じた思いを率直に申し述べている、それをご理解頂けたら、と願います。
【現代エジプトとは】
一口で言えば 『混沌の国』なのです。
数千年に渡る古代の王朝、滔々と流れるナイル河に育まれた繫栄の後、イスラムの強烈な支配、二十世紀初頭の英国統治から斜陽の一途を辿るこの国の歴史はまるでまとまりのないパッチワークを見るようです。
カイロ空港に到着すると、まさしく混乱と混雑、パスポートコントロールもどの列に並んだら良いのか、どこが列の最後尾なのかもよく分からず、人々は押し合いへし合い、たまたま並んだ列が早く進んでくれる事を願うばかり。。。
真っ黒なヴェールを付け全身を黒の衣ですっぽり覆い、目だけを出した女性たちの一群がいて、(テレビなどの映像で見たことはあるものの)実際に目の当たりにして、やはり衝撃を受けました。
空港ビル内にには、迎えも見送る人も立ち入り禁止なので、全てが終わって漸く建物の外に出、そこでも大勢の〈押し合いへし合い〉の間を縫って見知った顔に出会えた時のほっとした気持ちは何とも形容出来ません。
〈出エジプト〉の時も又しかり、ハラハラドキドキだったのは言うまでもありません。
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